理事長(同窓会長)挨拶

「母校と共に千曲会はつねに青春」

 一般社団法人千曲会は設立106年の歴史を有する信州大学繊維学部の同窓会です。
「母校支援」「学生後援」及び「会員相互の親睦」の3本の柱で事業に取り組んでいます。 
 母校が繊維科学の分野で幅広くトップランナーの地位で輝いていることが卒業生の誇りでもあります。先生方や学生諸君、卒業生の皆さんが各界で活躍されている姿をみるにつけ同窓会としての責任の重さを感じています。
 これからも様々な役割を果たすべく取り組んで参りますのでご支援ご協力をお願いいたします。

 千曲会は、卒業生と学生を会員として18,000人の会員がおります。卒業生を中心とした会員相互の交流は全国37支会を中心に行っております。全国にまたがる会員、保護者を同窓会がまとめて、この交流を土台に会費を運営資金として、母校の支援、学生の支援を行っております。これは母校の後援会、学生の保護者会の役割でもあり、社会資本としての役割を果たしているものと自認しております。
 最近になり新型コロナウイルス禍による社会全体への影響、取分け大学のオンライン講義によるネットワーク環境苦、アルバイトができない学生の生活苦といった状況が生まれて来ましたので、急遽、千曲会では会員に寄付を募りました。極めて力強い協力が会員から得られ、千曲会員の結束力に驚くほどでした。お陰様で大学にも学部にも、そして学生にも支援が出来まして、学生へはまだ支援を続けております。

 振りかえれば明治43年3月に母校の前身である日本で最初の官立上田蚕糸専門学校が蚕糸に関する日本で最初の高等教育機関、また長野県下初の官立学校として創立されました。大正4年、第2回の卒業生が誕生した時に同窓会が結成され、昭和15年には同窓会の母校支援や産学連携などの社会的意識が高まり社団法人千曲会となりました。昭和24年母校は信州大学繊維学部となりましたが、同窓会「千曲会は」継続して活動を続け平成に入り一般社団法人へ移行しました。

 このように千曲会は古い歴史があり、同窓会意識は当然育つものと暗黙の自信がありました。しかしながら時代と共に学部の改組が行われ、繊維学部卒でない先生も増え、母校発展の一方で繊維学部の伝統が伝わりにくくなり、母校への愛着の低下、同窓意識の低下がみられるようになってきました。それは会員の連絡不明者率が増加していることなどに表れております。
 インターネットが普及している現在において、このホームページを通じ、千曲会理解が促進され、途切れた連絡が回復確保され、住所不明者が削減され、会費納入率が向上することを願っております。その結果として、会員相互交流、母校支援、学生支援を充実させたいと思っております。

 会員の皆さん 常田のキャンパスで学び育った学生時代を思い出してください。そこには仲間と共に謳歌した青春があります「千曲会は青春」の集いです。
 これからも理事長として会員の皆さま並びに学部教職員の皆様関係各位のご協力のもと大役を務めて参りますのでよろしくお願いいたします。
                  

謹白

2021年11月11日
夏目 駿一(学化15、院4)

                                                  

信州大学繊維学部同窓会
一般社団法人 千曲会
理事長 夏目 駿一(学化15)